境界

意地の悪そうなおばさんに手を引かれる、あまりにも可愛らしい(特に顔が)女の子と目が合った。バイトが終わり店の外で一服をしているとき。
ひょっとこの顔をした後に笑ったら、彼女は笑い返した。遺伝の不思議を考えた夜中の出来事で。忘年会シーズンと言われる季節。
彼女の笑顔を無垢だと言ってしまっていいでしょうか。それよりももっと、がきんちょな、無邪気とかそういうのでなくて、とにかくそれを見て幸せになるような、そしてかなしくなるような微笑みでした。


考えると虫酸が走る。嘘つきであるという理由は、一度も思考なんて成功したことがないという自覚に基づいて、とにかく全員黙れと願う。全員。
自己言及が終わらないというのは、まったくもって同義反復でしかない。だれか意義を唱えてくれ。



こんなメモを見てしまった恋人は、さっさと荷物をまとめて出て行くが良い。魔女のささやきなど必要なく。
ですが、世界肯定的な態度は取れそうにありません。と切実に語る知人を、足蹴にしない親しみはもっている。優しさは、


休日はリラックスがテーマとかいって、それをノルマにして、本当のところリラックスできない大人にはなりたくないけど、怠惰と区別つかないリラックスもいやなの。ピクニックはその点いいかもって思うよ。そして森へ行こうとした計画は頓挫すると、